藤田わへい 京都水彩画通信のブログ

京都在住の水彩画愛好家藤田わへいのブログです。水彩画や日常生活を発信しています。

個展開催します

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藤田和平水彩画展のお知らせ

 

http://www.waheistyle.com

この度「趣味の水彩画とスケッチ画」と題し、公式サイトで発表しています「野外スケッチ」と「アトリエ画」から、40点あまりの作品を展示します。

全作品、額装して販売もいたします。入場は勿論無料です。

京都市内中心部ですのでお出かけの際にぜひお立ち寄り下さい。

本人の在廊予定は当サイト【個展のお知らせ】及びツイッターでご確認下さい。

 

 

■2015年5月5日(火)〜10日(日)

■am11;00〜pm6:00 最終日はpm5:00閉廊。

■ギャリエヤマシタ2号館2F

〒604-8081 京都市中京区寺町三条上ル西側

地下鉄京都市役所前駅5、6番出口からアーケード街すぐ

TEL 事務所 075-231-6505 画廊直通 075-241-7600

 

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ごあいさつ

 この度個展を開催する事になりました。

好きな事を続けて来て、好き勝手に描いたもの達ばかりですが、未だ途上のぼくなりの一つの答えだと思っています。

 

絵に押している雅号印は「長生未央」。

人生未だ道なかば…という意味です。

 

歩く、見る、描く…。

これまでもこれからも志は同じです。

通過点を見て頂ければうれしいです。

             ふじた わへい

青龍殿描いたよ

三条粟田口にある青蓮院の飛び地境内に、2014年10月に建てられた青龍殿。
東山の山頂付近に突如出来た伽藍は、市内の至る所から見える。

青龍殿は天台宗青蓮院の別院。
天台宗比叡山が総本山なので、これで市内から見る東山は天台宗で占められた感じ。
盆地から見上げた様は、美しいの一言。

京都市内を一望できる観光スポットとして有名な将軍塚にあり、新たな観光スポットとして今後も注目を浴びそう。


冬の樹木はみな枯れる…というのは間違い。京都市内から見上げる東山は夏とは違う複雑な緑色をしている。
冬の山を茶色一色で描く都会の子供達にぜひ見てもらいたい。

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鶏(にわとり)描いたよ

鶏は日本画ではよく描かれるが、水彩画ではあまり見た事が無い。
軍鶏(軍鶏)や烏骨鶏もいずれ描きたいと思っていたが、ワーグマンの水彩紙を全紙で買ったので、これまでで一番大きな作品に仕上げた。

大きな絵はコチラ→www.waheistyle.com

おっとりしていそうで実は鋭い目をしている。
真っ白な羽と真っ赤な鶏冠(とさか)のコントラストに注意しながら描く。
光と空気が描けたと思う。
600mm×300mmの長体サイズ。かなり迫力がある。

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WIRGMAN WATERCOLOR PAPER  350g 600mm×300mm

UNION SPECIAL描いたよ

チェーンステッチというジーンズならではの裾上げをするためだけのミシン。
エビス、桃太郎などのコアなメーカーでは必須との事。
その世界では神ミシンと崇められる存在らしい。
ヒョンな事からこれを目にする事に。
見た目は鉄くずの塊。動くのか?大丈夫か?
見事に全ての危惧を晴らしてくれたユニオンスペシャルミという名のミシン。
これを描かずに何を描く。一発で惚れた。


Union Special。
これを目にしたのはとあるジーンズショップ。
iPhoneで撮影させてもらい、自宅に帰って一本描き。
構造が良く分からないが、ときめくものは筆が走る。
ジーンズも絵も、仕上がりに大満足。
絵を描く楽しみにまた一つ触れた。

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ブラシホルダー出来ました!

フィールドスケッチ用にブラシホルダーが欲しくて、友人のアーティストW女史に注文する事に。
彼女はとても器用で、自身の筆入れもお手製。捨てる服の生地をリサイクルして上手に作っている。
そんな彼女の感性がアーティスティックだ。

で、ぼくの愛用の筆のサイズと本数を伝えオーダー。
彼女は多忙で、結局注文から3ヶ月半後の昨日完成した。

色やパーツはお任せだったけれど、綿製2色使いで真鍮のボタン付き。
おまけにぼくのサインの刺繍入り。手触りや機能性も良く大満足。

筆入れは買いに行けばいくらでもある。
でもこうして小さなキャッチボールの末に出来た物は、一生の宝物となる。

ハンドメイド品の楽しみ方は、完成物からそのプロセスを楽しむ物だと改めて思った。
ありがとうW女史。
ステッチはわざと歪めたんだよな。オシャレじゃないか!

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白川行者橋描いたよ

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東山の知恩院鴨川の間に流れる「白川」を古門前橋から北の比叡山を望む風景。
有名な一本橋を包む柳並木が美しく観光の穴場スポット。
西岸には、かつて「東の錦市場」と呼ばれた古川町商店街がある。
来歴満載の地でもあり、観光客は絶えない。

この先には明智光秀首塚があり、お参りすると頭部の病気が良くなるとか。
さて一本橋。別称「行者橋」と呼ばれ、天台宗比叡山の修業の中でも最も過酷な荒行である「千日回峰行」を終えた行者が京都に入洛する際に最初に渡る橋とされている。
映画のシーンにも度々登場するのでご覧になられた方も多いはず。

現在の橋は1907年に架けられたもので、長さ12m幅60cmの細いもの。
近所の子供はランドセルを背負って走って渡っているが、普通の人なら足がすくむ。
ぼくはビビリながらゆっくり渡りました。


遥か比叡山を望むこの場所を調べると、応仁の乱の大火により京都人は火を嫌う。そのため「ひえいざん」から「ひ」を取って「叡山(えいざん)」と読む。とか、この川の川底の砂が白色だった事から「白川」になったなど、故事来歴に事欠かない。
勿論この古門前橋の真東には知恩院門前があり、360度どこを見渡しても美しく、この日もアマチュアカメラマンやカルチャーセンターのスケッチ教室のご一行もたくさんおられた。
ここへ伏見区の自宅から自転車で来れるので、水彩画愛好家としては恵まれているんだなあと改めて思う。
スケッチ散策をする度、京都に住んでいて良かったと思うぼくです。

マーガレット描いたよ

伏見の中書島は酒蔵の街。ぼくが京都で一番好きな場所です。
街を流れる疏水には千石船が遊覧し、寺田屋や大手筋商店街もあります。他にも月桂冠の大倉記念館やカッパ黄桜カントリーもあり一日中散策できる穴場スポットです。
特に春から夏にかけてのシーズンは様々な植物が咲き、疏水や酒蔵と共に同化する景色は時代劇のワンシーンの様です。


この疏水べりにマーガレットが咲いていました。近所の方が育てているようです。
その美しさはご覧の通り。
特に珍しい花ではありませんが、すくすく育っている花を見ると、何だか生命力を感じてしまいます。
中書島のマーガレット。だからこそ描きたくなるのです。

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喫茶ソワレ描いたよ

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木屋町の有名喫茶と言えばソワレ。昭和23年創業で、今なお当時の面影を残すレトロな喫茶店。店内はオーシャンブルーの光に包まれた美術館の様。
それもそのはず、日本の洋画家の巨匠東郷青児のゆかりの場所である。

ソワレとはフランス語で「夜の時間」。近年のような淫靡(いんび)な感じが無く、そのスタイルを保ち続ける姿は市井(いちい)の文化財とも言えよう。
京都の深さはこんな所にも普通にあるので素晴らしい。

祇園祭の鯉山御神体描いたよ

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日本三大祭りの一つ「祇園祭」。絢爛豪華な33基の山鉾に圧倒される。
鯉山のご神体は、江戸時代の名工左甚五郎作の檜の一刀彫の鯉。
350年の時を経ても朽ちる事無く躍動する姿は怖ささえ感じる。


山鉾の中で一番好きなのが鯉山。
中国の故事。黄河の上流に龍門(りゅうもん)という峡谷があり、激流のため普通の魚はここを登る事ができない。
しかしここを登りきれた魚は龍になると言われたそうな。
転じて鯉山は登竜門とも呼ばれ、立身出世の象徴とされる。
こんな故事ならではの言い回し。神秘的で好きだなあ。

食と絵は通ずるか?

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温暖化と言われながら厳しい寒さが続く京都です。
スケッチに行くのも気が乗りませんが、凍えたあとの楽しみもありますので行って来ました鴨川へ。

気温は夕方で4度。体感温度はもっと下。それでも三条大橋から見ると鴨川べりはご覧のとおり。
先斗町の歌舞練場も東華菜館も美しいです。
みんな元気だなあーと横目で見ながらちょっとだけスケッチをしました。
案外冬の鴨川あたりもきれいです。で、さっさと撤収。このあとが楽しみでしたから。

ここ最近、とにかく魚が美味しく思う様になってきました。
旬の時期という事もありますが、たぶんライフスタイルがそうさせているのでしょう。

夜は腰を据えますので、いろんな種類の物を少しづつ食べられる魚料理の方が理にかなっています。
するとおのずと日本酒も美味しいと思う様になって来ます。

不思議なもので味覚がそうなると絵のモチーフも変わって来ます。
甘鯛の絵が描きたいから甘鯛を食べるのではありません。美味しいから描きたくなるのです。
絵のモチーフは、その人の生活に合致しているのだと思います。
取りも直さずそれは、自然体で絵を描けているのだなあと。

西洋料理が好きな作家さんはワインボトルを、大自然の心地よさが好きな方は風景を、動物が好きな人は動物園で写生を…。
肩ひじ張らずにいると、必ずいい絵が描けると信じています。
とまあ、そんな訳です。

さてお楽しみの今日の晩ご飯は、山科区にある友人の割烹料理屋「竹内」。
大将の料理もさることながら、かみさんのMちゃんの屈託ない笑顔がいつも心地いいお店。
てっさ、ふぐのひれ酒、ぐじ、牡蠣などを頂きながらゲラゲラワイワイ。
最近はカニ、ぐじ、ふぐ、鯛を描きました。今度は牡蠣も描こうかな。
やはり食は絵に通ずる…と思います。